もしもの時の備え


災害が起きた時のために


■避難の仕方

災害が起きたら飼い主の安全を確保しつつ、愛犬と一緒に同行避難をしましょう。

*同行避難とは災害発生時に飼い主が愛犬と一緒に避難することです。避難所において人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではありません。

▼小型犬

飼い主の両手が空くように、キャリーケースかスリングに入れる。

▼中・大型犬

ダブルリードでリードを短く持ち、歩く場所に注意しながら同行避難する。

災害時は愛犬も不安です。いつもと違う状況に普段はおとなしい子でもパニックになり逃げ出してしまう可能性があります。

愛犬の安全を守るためにも必ずダブルリードにしましょう。




■避難時のためのトレーニング

安全に避難するために、日頃から基本的なしつけを通してコミュニケーションを取れるようにしましょう


「 おすわり 」「 ふせ 」「 待て 」… 基本的な声かけ

「 おいで 」… 呼ばれた人のところに戻る練習(万が一はぐれてしまったり、リードから手を離してしまった際飼い主のところに戻れるように)

「 ハウス 」… クレートに入る練習


また、避難時ブルーシートの上や地盤の安定しない場所を歩くこともあります。

どんな場所でも戸惑うことなく歩けるように日々色々なところを歩いたり、いろんな音にも慣れさせておくことも重要です。

愛犬がパニックに陥ることを防ぐために日々の訓練と愛犬の苦手なものなどを把握しておくことがとても重要です。



避難先について

避難所の愛犬の滞在スペースは今の日本では別のところがほとんどです。

避難所での生活は愛犬もかなりのストレスが溜まります。もしもの時に備えて知人や動物病院など緊急時に預かってくれる場所や、

一緒に避難できる場所を探して確保しておきましょう。

■避難所生活のためのトレーニング

「クレートトレーニング」…クレートでの生活に不安を覚えないように日頃からクレートに慣れさせましょう。

「人や環境に慣れさせる」…避難所には人や動物がたくさん集まります。聞き慣れない音や歩いたことのない道を歩くこともあります。日頃から人混みや様々な音に慣れさせることで環境的ストレスを減らすことができます。





日頃から気をつけたいこと


■所有明示

愛犬の飼い主であることを明らかにするための所有明示。

突然の災害により愛犬と離れ離れになってしまう可能性があります。外はもちろん、お家の中でも常に迷子札をつけたり、マイクロチップを装着しておきましょう。

緊急時のために持病やアレルギー、ワクチン接種日など愛犬の健康情報を記録しておくことも大切です。



■健康管理

避難所など人や動物が集まる場所で安心して共同生活を送れるように、定期的なワクチン接種や健康診断を受けておきましょう。

また、ノミダニ予防も日頃からきちんとしておきましょう。


■災害への備え


避難時すぐに持ち出すべき必要最低限の備え



□予備のリード・首輪1セット

□フード(2〜3食分)

□水入れ・食器

□ビニール袋(うんち袋)

□トイレシート・犬用おむつ

□タオル

□カラビナ・フック

□お薬

□衛生用品

□犬用シューズ

など…


一度自宅に戻った時に持ち出す物・備蓄品



□クレート

□ドライフード

□ブラシ

□ドライシャンプー

□おもちゃ

□トイレシートの予備




避難所には愛犬のための備えはありません。

また、災害時は人の食料配給が優先され、犬用品はなかなか手に入りません。

飼い主自身の責任で常に多めに備蓄をしておきましょう。

終わりに

大きな災害や事故が起きたとき、大切な愛犬を守れるのは飼い主の私たちだけです。

その時のために事前に備えておくべき物や避難方法をもう一度確確認しておきましょう。


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